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2013年4月22日 (月)

「センダイタイゲキって伊達政宗の必殺ワザ?」

4月21日(日) 雨のち曇り 気温9℃

寒い一日でした。季節が2ヶ月くらい戻ったようで、信州や東北地方では季節外れの雪が降ったとのこと。
天気が良ければ色々とやりたいことがあったのですが、残念ながら全部キャンセルせざるを得ませんでした。

夕方、雨が上がったので、ほんの短い時間でしたが、市内の雑木林に出かけてきました。

ホオジロとアオジのさえずりが聞こえる雑木林のへりで、めぼしい被写体となる春の花を探してみました。
気温のせいなのか、もしくは雨が降ったせいなのか、あまり多くの開花は見られませんでしたが、今回写真に収めた中でめぼしい植物を幾つか紹介します。

Murasakikeman_2013_0421_170803dsc_0
まず目についたのがムラサキケマン。私はケシ科と覚えていますが、図鑑によってはケマンソウ科としているものもあります。同じ仲間のジロボウエンゴサクやヤマエンゴサクに比べ数が多く、春の雑木林などで普通に見られます。
ウスバシロチョウの食草ですが、残念ながらこの植物があるにもかかわらず、現在茨城県内ではウスバシロチョウは見られません。(過去にはいました)
有毒植物ですが、この葉を食べるウスバシロチョウの幼虫も天敵から捕食されないように体内に毒を蓄えています。

Juunihitoe_2013_0421_171415dsc_0104
雨による泥はねでちょっと見た目が悪いですが、林縁の落ち葉のないところではジュウニヒトエが咲いていました。
幾重にも折り重なった花の様子が重ね着をした十二単を連想させることからこの名がついています。


Narukoyuri_2013_0421_171626dsc_0105
白い花を鳴子のようにぶら下げたナルコユリ。この林は栄養がいいのか太くて大きい株が多いのですが、開花まではもう数日掛かりそうです。

Sendaitaigeki_2013_0421_170908dsc_0
そして、今回久しぶりに確認したセンダイタイゲキです。
タイゲキ(大戟)とは漢方薬でトウダイグサ科の植物のことだそうですが、はじめはこの植物の名前をなかなか覚えることができませんでした。

しかし、ある時ゲーム好きの子どもから、タイトルにあることばを聞いて(おそらくタイゲキを「大きな一撃=大撃」と思ったのでしょう)、それ以来センダイタイゲキの花の中にある三日月形をした腺体が、戦国武将仙台藩主伊達政宗の兜についている三日月型の鍬型飾りに思えてきて、この植物名を忘れなくなりました。

もともと分布が少なく、いくつかの県で絶滅危惧種に指定されている植物ですが、ちゃんと掲載している図鑑が少ないため、牛久市のレッドデータブックを作成した時にはリストから漏れていました。
(以前茨城県では絶滅したと思われていたとか)
その後、近くで自生地がみつかり、レッドデータブック調査時の標本(茨城県自然博物館に収蔵)の採集地からこの場所での自生がわかったことを茨城県自然博物館のO先生にご教示いただき、その存在を初めて知りました。

そして、たまたま思い出して確認に来たわけです。

今回見られた植物は、いずれも雑木林の縁の人為的に草刈りされている場所でのみ見られています。

もし、草刈りをやめて笹薮になってしまったり、草刈りではなく除草剤を撒いてしまったり、草を刈った場所に砂利を敷いたり盛土をしたり、建設資材や農業用の資材などの物をおいてしまったり、ゴミを捨てられてしまったりなど、現在周辺の雑木林で見られるような前述のことがなにか一つでも起こってしまうと、これらの植物は見られなくなってしまいます。

茨城県で絶滅したと思われていた植物がこの場所に残っていたことも奇跡的なこと。
「伊達政宗の会心の一撃」がいつまでも続きますように。


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コメント

はじめまして、
センダイタイゲキの花からこちらに辿り着きました。

東京都小平市在住で花観察して歩いております。
観察と撮影のみしかしませんのでご安心ください。

牛久市の自然観察の森などで見られるのでしょうか。
是非見てみたい花のひとつなので探したいと思います。
同じ仲間でマルミノウルシも見ておりますが、
花の様子が違って変わった形していますね。
茨城では新発見のようですね。
自生の南限となるのでしょうか。

ひなのきんちゃくさん 投稿ありがとうございます。らくだむしです。
センダイタイゲキの自生地ですが、残念ながら牛久自然観察の森では見られません。
また、現在も自生しているかどうか未確認です。
週末に現地を確認してみたいとおもいます。
ちなみに、私の知る限りではこの場所と、おとなりの阿見町に1箇所の計2箇所の自生地があります。

らくだむしさん
ありがとうございます。
名前間違ってしまいました・・

自然観察の森ではなかったのですね。
阿見町にも自生があるのですか、
なんとか調べてみます。
変わった花の特徴が魅力的ですね。

名前間違ってしまいどうもすいません。訂正しました。

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